「WEBサイトを作りたい」その一言に、実は何十通りもある
当社は、事業のうち4割近くをWEB制作が占めています。
数をこなすなかで痛感するのは——「WEBサイトを作りたい」という一言のなかに、まったく性格の違う“別物”がいくつも含まれている、ということです。
ひとくちにWEBといっても、たとえば——
・LP(ランディングページ=1枚完結の訴求ページ)
・企業・会社サイト(信頼を伝えるコーポレートサイト)
・自治体・国などの事業用サイト(公共性・アクセシビリティが問われる)
・CMS(コンテンツ管理システム=自分たちで更新できる仕組み)
・キャンペーンサイト(期間限定・話題づくり)
さらに見落とされがちなのが、事業推進用のイントラ(社内向け)システムもWEBサイトになるという点です。
たとえば、これまで紙で回していた食事タリフ(料金表)のWEB化のように、従来アナログで対応していた業務を、WEB上の仕組みに 置き換えるケース。
これも立派なWEB制作です。
種類が違えば、目的も、作り方も、必要な準備もまるで変わります。
だからこそ、最初に「何を作るのか」を整理することが、すべての出発点になります。
WEB制作は「家を建てる」のと同じ ── デザインは、後
WEB制作は、よく家づくりにたとえられます。この比喩が、実はいちばん本質を突いています。
家を建てるとき、いきなり「外観のデザイン」から入る人はいません。
まず間取り(設計)を決めます。
何階建てにするのか、部屋はいくつか、将来増築の予定はあるか——ここを固めてから、外観を整えていきます。
もし設計をとばして見た目から作り始めると、どうなるか。
後から「やっぱり3階建てに」「あの部屋を増やしたい」となったとき、基礎からやり直しになります。継ぎ足し継ぎ足しの、ツギハギだらけの家です。
WEBサイトも、まったく同じです。
最初に「3階建てにするのか(どこまで拡張するのか)」「増築を見込むのか(将来ページや機能を足すのか)」を決めておかないと、公開後の追加でツギハギになり、基礎工事=根本の作り直しが発生します。
だから当社では、設計が終わってから、はじめてデザインに入るという順番を大切にしています。
では、その“設計”で何を 決めるのか。ここからが本題です。
設計フェーズで、先に決めておきたいこと
① 誰に届けるのか(これはデザインに直結します)
最初に握りたいのが「誰に届けるWEBか」です。ここが決まらないと、デザインの判断ができません。
・スマホで見る人が多いのか、PCでじっくり見る人が多いのか
・パンフレットと連動しているのか(紙とWEBでトーンを揃える必要があるか)
・級数(=文字サイズ)をどうするのか。シニア層向けなら大きく読みやすく、が必須
「誰に・どの画面で見られるか」は、レイアウトも文字サイズも動きも左右する、れっきとしたデザイン要素です。
② 自分たちで更新したいか(WordPressをどう実装するか)
「ニュースやお知らせを、自分たちで打ち込みたい」——このご要望があるかどうかは、先に必ず伺いたいポイントです。
自社更新をするなら、WordPress(ワードプレス=代表的なCMS)などをどう組み込むかを、設計段階で考えておく必要があります。
ここを後回しにすると、あとから仕組みを差し込むことになり、これも“増築”の手戻りになります。更新するかしないかで、作り方が変わります。
③ 動きは「静的」か「動的」か
デザインには「動き」の設計も含まれます。スクロールすると要素がふわっと表示されるのか、ヒーロー画像(トップの主役画像)はスライドで切り替わるのか静止の一枚か——
用途に応じて、実装する動きを選んでいきます。
ここはクライアントには判断が難しい領域です。だからこそ、分からない部分は当社側で、サイトの目的に合った動きをご提案・実装します。
「動かせばいい」わけではなく、伝えたいことに合わせて選ぶのがポイントです。
④ サーバーは、実はいちばん大事
見落とされがちですが、サーバーは設計の要です。
新しくレンタルサーバーを借りるのか、クライアント側の既存サーバーで運用するのか。
既存サーバーで運用する場合、PHP(サーバー側で動くプログラム言語)などの動作環境が事前に必要になります。
WordPressを使うなら、なおさら環境の確認は欠かせません。
ここを詰めずに進めると、公開直前に「動かない」が発覚し、スケジュール全体が崩れます。
⑤ 公開後の「WEB解析ツール」を入れるか
そしてさらに大事なのが、リリース後の話です。
WEB解析ツール

